インタビュー:プロボードゲーム作家 宮野華也(後半)

    こんにちは、吉田です、バブです。

    今回はプロボードゲーム作家 宮野華也さんへのインタビュー記事の後半となっております。

    前半記事をお読みでない方はこちらから!

    前半では元々作家志望だった宮野さんがボードゲームに出会ってどう変化していったのか、そして深いボードゲームへの愛をうかがうことができました。

    サインを書いてくれる宮野さん。フランスではカタカナがウケるそうです。

    引き続き、インタビュー後半をご覧ください。

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    バブ: ボードゲームのネタってどういうふうに集めてますか?

    宮野: 日常の中にヒントがあるってよく聞きますね。でも僕はそういうタイプではなくて、ゲームをやってこそネタができるタイプです。

    いろんなゲームにふれて、自分ならこうするみたいなのがでてくるんです。

    このゲームおもろいなー!って思った時はどの部分が面白いのか見極めて、その部分をどうカスタマイズするだろう?

    みたいな感じが僕は多いですね。あるいは逆で、このゲーム面白くないなーって思ったら、どの部分が面白くないのか、どうしたら面白くなるのか、みたいなところから考えることが多いですね。

    バブ: 誰かの何かのゲームに似てしまう、みたいことはないのでしょうか?

    宮野: そうことを言い出しちゃうと、究極的に誰もゲーム作れなくなっちゃうのではないかと思います。

    僕のゲームを参考して作りましたとか言ってもらうこともありますけど、それに対して俺のゲームをパクりやがって!みたいなことは言わないし、感じることとしては参考になってよかったです、ぐらいなもんです。

    自分も人のゲームを参考にすることはありますし。たくさんの先達がいらっしゃるので、そこは勝手に教えていただくというか、勝手に自分で教えをとっていくという感じでしょうか

    バブ: 今の宮野さんからみてこの人プロになっていくだろうなって感じる人の要素ってありますか?

    宮野: こういう言い方はしたくないんですが、端的にいうとセンスってことになると思います。

    僕がどういうものがセンスがいいって思うかっていうと、発見や驚きを感じられるゲームです。

    最近だと、いいゲーム作るようになってきたなーって感じるのが、関西勢のタレるっていうボードゲームデザイナー兼イラストも書く友人です。昔からずっと見てきているんですけど、最近作るゲームは特に面白いな!というか、ちゃんと驚きというか発見があるんです。

    タレるさんの『ぐるぐる⇒ラビリンス⇒』を遊ぶ宮野さんとバブ。

    想像の範囲内に収まってしまうとこんなものかなって思ってしまうんですけど、やってみて、あ!なるほど!そういうことか!なるほどなるほど!おもろいなこれ。っていうのがほしいですね。

    まあ、プロになれるかどうかって考えると、センスが必ずしも必要かどうかはわからないんですけど、

    ヒット作を作れるかどうかみたいな話であれば、驚きと発見がどこかにあるゲームでないとヒットまではいきづらいのかもしれません。

    それこそ『ナナ』ってやっていくうちに、あ、こういうことか、って思ってもらえるようになってるし、自分でもやってみて、あ、なるほどね!これは面白いだろうって、やってみて思ったんです。

    ヒット作を出すにはそういう部分が必要で、ヒット作を出すことがプロになれる条件の一つだとしたら、それは必要だと思います。

    バブ: プロボードゲーム作家として、今は法人化されているんでしょうか?

    宮野: 法人化はしていないです。個人事業主でやっています。

    法人化するのも2通りあると思っていて、自分一人の会社にするのか、誰かを雇うのかって話もあるし、税金の部分の話もあるので税理士さんと相談ですね。

    僕は自分ができない事柄に対して自覚をしなきゃいけないと思っているので、ナナがヒットしたぐらいからすぐに税理士さんと話をするようになりました。

    まあ僕はゲームを作り続けたいだけなので、そのために必要であれば(法人化を)考えるよって感じでしょうか。

    もちろん馬鹿みたいに税金を余分に払う必要はないと思っているので最適化できるといいなとは考えています。

    バブ: 取引先とかも必要に応じて広がっていく感じですかね。

    宮野: そうですね、先々のこと考えすぎてもしょうがないしなって思っています。

    開き直るわけでもないんですが、できないことはできないって言っていて、わからないことも聞きますし、教えてほしいことは教えほしいって言ってます。

    自分が勉強不足なことを居直るようにはならないようにしないと、とは思っているんですけど、知らないことを知っているって言わないようにはしたいなと思います。

    会社を大きくしたいとか、そういうことってやりたい人がやることで、僕はそういう人ではなくて、ゲームを作りたいだけなので、おっきい会社の社長になりたいとか、億万長者になりたいとか、そういうものはまったくないんです。

    ゲームを作るのが好き、それをみんなに遊んでもらうのがうれしい、楽しい、だけなので、それが死ぬまで続けばいいなって思っています。

    その気持ちが濁らないようにしてるというところはあるかもしれないですね。

    なんかちょっとスピリチュアル的な話になっちゃうんですけど、僕、植物っていいなって思ってまして。植物みたいに特に何かを主張するわけではないけど、健やかに育っていく感じがいいですね。そういう生き方がいいですね。

    ゲームを作ることが好きで、ゲームを作ることで自分自身も成長できて、より良いゲームが作れるようになっていければいいなっていうところが一番ですね。

    世界で100万人に遊んでもらいたいんだ!とは思っていないし、そうならなかったとしてもそらしゃーないしっていう感じです。

    バブ: ボードゲームを普及したいということも伺っておりますが、どういう状況になったら浸透したと言えると思いますか?

    宮野: 現時点ではデジタルゲームの普及率に比べるとアナログゲームの普及率って低いと思うので、それこそUNOとかトランプのような感じで、今度家族イベントとかで集まった時には、じゃあ今日はカタンでもやろう!みたいな感じで、ボードゲームとかカードゲームが日常に遊ばれる文化の一つとして認められたら、カラオケとかボウリングとかのレジャーに近いものになっていくと思っているので、そうなるのが理想かなと考えています。

    バブ: これから先、他にやってみたいことなどありますか?

    宮野: 基本的にはないです。僕はボードゲームを作りたくてやっているので、実はそれ以外のことはあんまりやりたくないんです(笑)

    ただ、カンヌ(アスドール・フランス年間ゲーム大賞2024の授賞式が行われたイベントFestival International des Jeux 2024の開催地)に招待いただいて遊びに行ったんですが、それはすごくいいイベントだったので、これは日本でやれないかなぁと考えたりはしました。

    イベントの主催とかってどうかな?って思いながらも、僕は結局めんどくさがりなので(笑)

    いろんなイベントしてる人とかにもカンヌ面白かったよ!って伝えてはいて、ちょっと取り入れてみようかなとかいってくれる人もいたので、それだったらぜひ行きたいですって言ってはいます。

    それでやってくれるなら僕はやらなくてもいいかなって考えてます(笑)

    僕自身は先述のとおり、これからもボードゲームを作り続けていきたいと考えています。

    バブ: これからもたくさんの宮野さんのボードゲームで遊べることを楽しみにしています。様々なお話をいただきありがとうございました。

    宮野: ありがとうございました。

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    前後半に渡って宮野さんのインタビュー記事を掲載させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

    宮野さんは純粋にボードゲームを愛していて、それ以上でもそれ以下でもない。
    これからの人生をボードゲーム様に捧げるのみ。と言い切る姿をみて、とてもかっこよく感じました。

    今後も新作の発表が楽しみです!!

    宮野さんの商品の一部はMob+公式ストア(宮野さんが主催されているボードゲーム)にて購入していただくことができます。

    ぜひご参照ください!!

    Dice&Kettleにサインをいただきました!

    宮野さん、お時間いただきありがとうございました!!

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