サイゼリヤ店舗経営ゲーム

    こんにちは。
    吉田です。
    バブです。

    ボードゲームを活用した研修、皆さんは聞いたことがあるでしょうか?

    サイゼリヤで取り入れられたボードゲーム


    座学で学ぶ以上に見識を深められるものが体験。

    サイゼリヤでは新米店長として日本中にいるサイゼリヤの社員が実店舗に配属されます。
    しかし、予め座学で勉強していても、現場では思うように学びが浸透しないことも多かったとのことです。

    そこで、トライアンドエラーが体験できるボードゲームが研修として採用されたとのこと。
    サイゼリヤ店舗経営ゲームは少し前に話題になったことがあり、その時からやってみたいと思っていたのでした。

    先日のゲームマーケットで、そのゲームの製作者でもある石神康秀さんと知り合うことができ、その際に
    「噂のサイゼリヤ店舗経営ゲームをやってみたいんです!」
    とお願いしてみたところ快く引き受けてくださり、ゲームの持参からファシリテーションまでご厚意で行っていただいたのです。
    石神さんありがとうございます!

    店舗経営はすったもんだ!

    「一言で言って、どんなお店がいいお店だと思いますか?」
    とゲーム開始時に、石神さんから参加者に対して問いかけがあり、
    「お客様満足度が高いこと!」
    という回答が上がったのですが、
    「とても良い回答ですが、それだけではなく、実は上層部に認められるお店がいいお店なんです!
    と石神さんからの正答と伝えられました。

    「お店を上手く回せるようになれば、上層部に認められていきますし、その評価の中の基準にお客様満足度は当然含まれています。お客様満足度だけを追求しても良いお店にはなれないのです。
    とのことでした。なるほどなるほど!決して上層部にゴマをすれ!ということではないんですね!

    実際にゲームをやってみたところ、
    店舗経営って現状を維持することがまず大変なのね・・・という感じがしました。

    プレイヤー4人は9月にそれぞれのお店に新米店長として赴任し、一年半を通じて店舗を切り盛りしていきます。
    その間に、お客様から味が変わったとご指摘をいただいたり、働いてくれている子たちのモチベーションが下がってしまったりするので、
    試行錯誤や先輩の助けなどで乗り越えつつも、ある程度店が回るようになってきたら、働いてくれていた子が春先になって辞めてしまって、急に店の経営が苦しくなったり、
    採用しようとしてもすぐに人が雇えなかったり、時には他店舗の助けを借りたりと、実店舗で起こりそうな問題を疑似体験(?)することができました。

    ゲームとしては、モチベーション、効率、人数、メンテナンスがお店のステータスとして増減するのですが、毎ターン何かしらのトラブルが発生し、基本的にどんどんステータスが下がるので、対応に追われっぱなしになります。

    一つでもステータスがマイナスになるとゲームから脱落することになり、プレイヤーの二人が脱落すると全員がゲームオーバーになってしまうので、知恵を出し合ってフォローし合うことも必要です。

    ゲームとしても面白いし、学びが多い!!

    人が辞めるとか、クレームがあがるとか、ゲームだから楽しい・面白いで済んでいるんですが、実際の店舗経営だったらこうはいかないでしょう。
    「人数が増えちゃったからもうクビにすればいいじゃん!」
    とか、リアルでそういう話がされていたとするとバイトからしたらたまったもんじゃありませんし。

    そして、ハプニングカードの問題はすぐに対応したほうが良いものもあれば、ひとまず先送りにして店舗のステータスを向上することで処理することができたりするので、店長がとにかく走り回ればいいというわけでもないなぁと感じました。

    ゲームが終わった後プレイした面々で、あの時はどうだったこうだったと話すことになり、その作業そのものが実際の店長予備軍の方々にはいつかくる実店舗の運営の疑似体験、事前演習のようなものになっていくわけです。

    もちろん、現実はボードゲームよりも遥かに多くの要素があり、そう簡単には行かないものでしょうが、それでも、ゲームで疑似体験を予めしておくことでどのように対処するのがよいのか、どのようなタイミングで周りを頼ったらいいかがなんとなくイメージができるようになるのではないかと思います。

    ゲームで設定されている期間は、一年半。
    一年前に起こったイベントが同じ様に起こる設定になっています。
    実店舗経営でも同じようなことが起こりうるので、実体験をしっかり記憶しておくことが大切だということも学びになりました。

    ボードゲームの役割は多岐に広がる

    失敗してはいけないようなことこと、本番で緊張しないでいいように事前に練習しておきたいもの。
    運転免許を取得するときにも例えば教習所ではシュミレーターがあります。
    実際の運転席に似せたシートで、ハンドル、ペダル操作を予行練習し、その上で敷地内を走り仮免を取得後、実際の道路に出るような感じです。

    シミュレーターって、要はゲームです。
    店舗経営のようなものに車の免許のシュミレーターのような物は合致しないかもしれませんが、事前に体験をしておきたいことは、こういったゲームで疑似体験、イメージトレーニングができると良さそうな気がしませんか?

    ボードゲームは、子どもの知育にもいいと言われておりますが、大人の学びのツールにも充分なりえます。

    もしこの記事をお読みの方で、研修内容に悩んでいるというような方がいるのであれば、もしかしたらゲームで研修すると効果があるかもしれません。

    ご興味がある方は、石神さんをご紹介することもできますし、一緒にプレイすることも可能ですので、お問い合わせフォームからご連絡いただければと存じます。

    では、本日もお読みいただきありがとうございました。

    この記事が気に入ったら
    いいね または フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    目次